横浜市の矯正歯科専門クリニック|京急能見台駅徒歩1分

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  • 八重歯について

    八重歯をかわいいと思うのは、日本人だけなようです。
    私が大学の医局にいた頃、アンケート調査をやりました。
    八重歯をどう思いますか?との答えに、八重歯を嫌がらない・・・むしろ若いイメージや、かわいいイメージを持つ人がいたのに驚きました。
    その当時は、歌手やタレントさんにも八重歯の子が多かったかもしれません。

    欧米では、虎の歯とか呼ばれていて、昔も今もとても嫌がられています。
    現在では、日本でも八重歯を気にして治す患者さんが多くなりました。
    見かけも良くありませんし、歯磨きが上手くできませんね。歯周病にもかかりやすくなります。
    また、噛み合わせが悪くなるのが、一番問題ですね。

    2010.02.17
  • 成長期の矯正治療のメリット

    大人になってから矯正を始めると・・・出っ歯や受け口、凸凹を治すために、やむを得ず抜歯を
    選択することもあります。

    成長期のお子様の場合は・・・顎の矯正ができます!!!
    つまり、顎を広げたり成長を促したりできます。
    そうすると、永久歯列期に本格的な治療をしなくても済みます。
    たとえ、本格的な治療をしたとしても、かなりの確率で非抜歯の治療が可能です。

    下のお子さんは、8歳で矯正治療を始め、約一年間顎を広げる治療をしました。
    11歳の時に全ての歯が永久歯に生え変わりましたが、自然にきれいに並びました。

    『矯正治療は、全部の歯が生え変わってから』と、思ってらっしゃる方が多いですが、早めの治療
    で、ストレスの少ない治療ができます。

    お子様の歯並びが気になったら・・・早い時期に専門医にご相談されるといいですね。

    2010.01.19
  • 抜歯?非抜歯?

    歯を抜く矯正と抜かない矯正があるけど・・・どっちがいいの?
    最近よく聞かれる質問です。
    厳密に言うと、歯を抜く矯正と抜かない矯正があるわけではありません。
    誰でも抜かずにすめば、それにこしたことはありません。
    私達矯正歯科医も、できるだけ抜かない矯正を目指しています。

    ただ、①明らかに顔貌が悪化する 
    ②治療後の安定性を欠く(後戻りしてしまう)
    こんな場合は、抜歯をお勧めしています。

    下記の写真は、歯が凸凹に並んでいる女性ですが、実際に治療後の写真を見てください。
    口元がすっきりしています。
    2番目の写真は、同じ患者さんで「もし抜歯をしなかったら?」のシミュレーション映像です。どうですか?
    歯はきれいに並んでも、口元は最初より出ています。せっかく矯正したのに・・・

    2009.11.17
  • 大人の開咬(オープンバイト)

    大人の開咬には、主に舌癖によるものと、骨格性のものとがあります。
    今回は、舌癖による開咬の例をあげて説明いたします。

    舌癖といっても様々です。前に突出するパターンや側方に突出するパターンがあります。
    舌で押されている部分の歯が、噛み合わない(オープンバイト)にも二つのタイプがあります。

    『奥歯が噛んでいるのに、前歯や横の歯が噛みあわない』
    『舌を噛んで話しているようで、滑舌が悪い。サ行タ行がはっきりしない』
    こんな症状があったら、鏡で噛み合わせをチェックしてみて下さい。

    下に載せた例は、舌癖による典型的なパターンです。
    前方のオープンバイト側方のオープンバイトの2例です。
    治療方法は、セラミックブラケットを使った矯正治療で、治療期間は1年半でした。

    舌が側方に出る癖のある方の、歯並びです。

    2009.09.08
  • 舌癖について

    真剣に本を読んでいる時に、口をポカンと開けて歯と歯の間に舌が出ていたり、飲みこむ(嚥下)時に舌を突き出し、歯を押すような動きをすることがあります。
    これを舌癖といって、口腔習癖の中でも開咬など不正咬合を引き起こす原因となっています。

    舌癖のある人は、いつも舌が口の中で低い位置や前方にあって、歯を押しています。
    嚥下時にも、舌の強い力が歯に加えられます。(通常、嚥下動作は一日に600回から2000回無意識に行っています。)
    その上、舌癖のある人は、唇や頬の筋肉が弱く、外側から歯を押さえる力がありません。

    その結果、出っ歯や開咬になったり、歯と歯の間に隙間ができたりします。
    また、その隙間に舌が入ってしまうため、発音に支障がでます。サ行、タ行、ナ行、ラ行が、舌足らずな発音になります。

    <舌癖の原因>
    ①指しゃぶり(指しゃぶりによってできた隙間に、今度は舌が入りこみます。指しゃぶりが治っても 歯がもとに戻りません。)
    ②舌小帯短縮症(舌の裏のひもが短いため、舌がいつも低い位置にあり、歯を押し出します。)
    ③口呼吸(アレルギーや扁桃肥大のため、低位舌となります)
    ④遺伝(骨格性の開咬により、舌が出やすくなる)

    2009.06.24
  • 子どもの開咬(オープンバイト)

    奥歯が噛んでいるのに、前歯が開いてしまっている。
    これを開咬(オープンバイト)といいます。
    最近のお子さんに、多くなってきた不正咬合です。
    主な原因は、舌癖です。(次回、舌癖について説明します。)
    以下のお子さんは、舌癖を阻止する装置(着脱できます)を使用して治しました。


    2009.06.20
  • 中学生~成人の上顎前突(出っ歯)

    下顎の成長がピークを過ぎてしまっているので、顎を前に出して出っ歯を改善するには、もう遅いです。
    下顎が小さく、上顎が出ている。上の歯が突出している。典型的な日本人の出っ歯です。

    こうなったからには、歯並びを矯正するしかありません。
    上の歯を内側に引っ込めるには、隙間が必要です。
    歯と歯の間に隙間があれば良いのですが、隙間もなくガチャガチャに並んでいる場合は、やむを得ず抜歯を選択します。

    抜歯は最後の手段です。誰だって抜歯をしなくてすむのなら、そうしたいでしょう。もちろん私も同じです。でも、抜歯を避けることだけを目的に、限度を超える治療を選ぶと、後戻りや口元の悪化につながります。

    出っ歯は、見かけも悪いですし、発音も悪くなります。顎関節症や歯周病にもなりやすいです。就寝時口呼吸をするので、いびきや口臭にも影響があります。

    歯並びが初対面の人に与える影響は、かなり大きいと思いませんか?

    2009.05.09
  • 小児(小学生)の上顎前突

    6歳未満の乳歯列期の出っ歯は心配いりません。
    ただし、指しゃぶりが残っている場合は問題です。
    小学校に入る前には、止めさせた方がいいでしょう。

    混合歯列(小学生)の出っ歯は、治療に最適です。
    顎の成長がぐんぐんある時です。
    出っ歯というと、前の歯が出ていると思いがちですが、日本人の多くは
    下顎が小さいことで出っ歯になっているのです。

    夜だけ使う装置で下顎を成長させ、前歯も引っ込むという理想的な治療が
    できる時期です。
    成長期が終わってしまったら、歯の矯正しかありませんが、この時期は
    顎の矯正ができるのです。

    この患者さんは、1年間で出っ歯が治りました。
    夜だけ使っているので、誰にも分かりませんでした。


    2009.03.13
  • 顎変形症

    顎の位置が著しく不正の場合、顎変形症が疑われます。
    前後のずれでは、下顎前突や上顎前突  左右のずれでは下顎の横への偏位 があり、歯を動かすだけの矯正治療では治療が困難です。

    そうした場合は、外科手術を併用する治療が適応となります。
    ご本人が気にされている顎の先の位置、顔の曲がり具合、横顔の劇的な変化が期待できます。

    以下に外科的矯正治療の症例を載せました。
    患者様はやってよかったと、喜んでいらっしゃいました。

    2008.10.18
  • 永久歯列期(中学生~成人)の反対咬合について

    混合歯列期に反対咬合だった場合、永久歯列期にはその状態が悪化してしまう事が多いです。

    なぜならば、上顎の成長は10歳くらいにピークをむかえるのに対し、下顎は15歳くらいまで伸び続けるからです。男の子は18歳でも背が伸びる事もあるので、下顎も伸びていると考えられます。

    永久歯列の反対咬合は、骨格性(顎の成長のバランスが悪い)と歯槽性(上の歯が引っ込んでいるか下の歯が出ている)があります。

    歯槽性であれば確実に、骨格性であっても重症でなければ矯正治療で治ります。
    この時期の矯正治療では、口元の変化は期待できますが、顎の位置の変化は難しいと思います。

    2008.09.30